Glossary · 用語集

用語集

JDW の記事で頻出するテクノロジー関連用語を、カテゴリ別に整理した日英対照の用語集です。定義は簡潔にとどめ、詳細は本文記事内で解説します。

記事内で分かりにくい用語に遭遇した場合は、このページに戻って確認いただくことを想定しています。継続的に項目を追加・更新しています。

AI・機械学習

LLM (Large Language Model) / 大規模言語モデル
大量のテキストデータで学習された自然言語処理モデル。GPT、Claude、Gemini、Llama などが代表例。パラメータ数は数十億〜数兆の範囲が主流。
Fine-tuning / ファインチューニング
事前学習済みのモデルに、特定タスクや領域のデータを追加学習させて性能を引き上げる手法。RLHF(人間フィードバック強化学習)や LoRA(低ランク適応)なども含まれる。
RAG (Retrieval-Augmented Generation) / 検索拡張生成
LLM の生成時に、外部の知識ベースから関連情報を検索して参照させる手法。モデル自体の再学習なしに最新情報を扱える。
Benchmark / ベンチマーク
モデル性能を定量評価するための標準テストセット。日本語では JGLUE や llm-jp-eval が主要な評価基盤として使用される。
Model Merging / モデルマージ
複数の学習済みモデルの重みを結合して新しいモデルを作る手法。Sakana AI の進化的モデルマージはこの手法の応用例。
Hugging Face
機械学習モデルのホスティングとコミュニティのプラットフォーム。モデルカード、データセット、推論 API を提供する。
arXiv / アーカイブ
査読前の論文(プレプリント)を公開する学術アーカイブ。AI 分野では論文公開の事実上の標準となっている。

ビジネス・スタートアップ

Unicorn / ユニコーン企業
企業価値 10 億ドル以上の未上場スタートアップを指す呼称。Decacorn(100 億ドル以上)、Hectocorn(1,000 億ドル以上)という派生語もある。
CVC (Corporate Venture Capital) / コーポレートベンチャーキャピタル
事業会社が運営する投資部門または投資ファンド。戦略的リターンと財務的リターンの両方を狙う。
ARPU (Average Revenue Per User) / 加入者あたり平均収益
通信・サブスクリプション事業で使われる指標。月次または年次の売上をアクティブ加入者数で除した値。
DAU / MAU
Daily / Monthly Active Users。1 日あたり・1 ヶ月あたりのアクティブユーザー数。DAU/MAU 比が高いほどエンゲージメントが強いとされる。
TAM / SAM / SOM
市場規模を段階的に示す指標。Total / Serviceable / Obtainable Addressable Market。スタートアップの資金調達資料で頻出する。
Capex / Opex
Capital Expenditure(設備投資)と Operating Expenditure(運用費用)。通信キャリアの決算分析では特に重要な区分。
Exit / エグジット
投資家がポートフォリオ企業から回収を実現すること。IPO(株式公開)と M&A が主要な経路。

ガジェット・消費者

SoC (System on a Chip) / システムオンチップ
CPU、GPU、メモリコントローラーなどを 1 つのシリコンダイに統合した半導体。スマートフォン、ゲーム機の中核部品。
XR / AR / VR / MR
Extended / Augmented / Virtual / Mixed Reality。物理世界と仮想要素の組み合わせ方で区別される。Apple Vision Pro は MR 寄り、Meta Quest シリーズは VR 中心。
visionOS
Apple Vision Pro 向けに開発された独自オペレーティングシステム。空間コンピューティング向けの UI フレームワークを持つ。
Webtoon / ウェブトゥーン
縦スクロール形式のデジタル漫画。韓国発の形式で、ピッコマ、LINE マンガなどで主要な形式の一つ。
In-App Purchase / アプリ内課金
アプリ内部で決済が完結する購買形式。プラットフォーム手数料(Apple / Google で 15〜30%)が発生する。
Benchmark (Hardware) / ハードウェアベンチマーク
CPU・GPU の性能測定用テスト。Geekbench、3DMark、Antutu などが代表例。結果は実利用性能と完全には一致しない点に注意。
OTA (Over-The-Air) / OTA アップデート
機器のソフトウェアをネットワーク経由で更新する仕組み。スマートフォン、ゲーム機、自動車などで一般化している。

政策・セキュリティ

vRAN (virtualized RAN) / 仮想化無線アクセスネットワーク
専用ハードウェアの代わりに汎用サーバーで無線ネットワーク機能を実装するアーキテクチャ。楽天モバイルが全面採用したことで知られる。
NIS2 指令
欧州連合のサイバーセキュリティ関連指令(Directive (EU) 2022/2555)。重要インフラ事業者への義務強化が骨子。日本の改正サイバーセキュリティ基本法との比較点として頻出。
SOC (Security Operation Center) / セキュリティ運用センター
組織内のセキュリティ監視・インシデント対応を担う専門チーム/施設。自社構築かマネージドサービス(MSSP)の利用が選択肢。
Regulatory Sandbox / 規制のサンドボックス
新しい金融サービスや技術を、既存規制の一部緩和下で実証する枠組み。日本では2017 年に施行。英国 FCA、シンガポール MAS の類似制度と比較される。
Export Control / 輸出管理
安全保障・国際条約に基づき、特定の物品や技術の輸出を制限する制度。日本の半導体製造装置規制もこの枠組みに含まれる。
APPI (Act on the Protection of Personal Information) / 個人情報保護法
日本の個人情報保護に関する基本法。2022 年改正で越境データ移転のルールが強化された。
Copyright Act Article 30-4 / 著作権法 30 条の 4
生成 AI の学習段階に関する権利制限の法的根拠として議論される条項。「享受目的」の有無が境界事例の論点になる。

追加を希望する用語があれば、お問い合わせフォームからご提案ください。